今日は「ランニングすると、とにかくふくらはぎが痛くなってしまう」というテーマでお話ししていきます。
具体的には「なぜふくらはぎが痛くなってしまうのか?」という「原因」と、「どうすればふくらはぎの痛みを出さずにランニングができるようになるのか?」という「対策」についてのお話ですね。
「フォアフット着地にトライしてみたら、ふくらはぎが張りまくった」
「ランニング足袋やファイブフィンガーズなどの裸足感覚シューズで走ったら、ふくらはぎが張って3日以上張りが取れない」
こういうご相談が結構多いですが、あなたはいかがでしょうか?
それではまず、「なぜふくらはぎが張ってしまうのか?」という「原因」からお話していきますね。
ふくらはぎが張ってしまう原因。
それにはもちろん色んな原因があるとは思うんですけど、僕が治療を担当したランナーや、コーチングしたランナーで共通している「ある動き」があります。
それが・・・
「つま先で地面を踏み過ぎてしまう。そしてつま先で体を持ち上げてしまう」
です。
少し難しい言葉で説明すると「足関節の底屈運動が出過ぎてしまう」ということです。
前述した「フォアフットで着地をすることを意識してしまってふくらはぎに痛みが出てしまう方」のケースがすごくわかりやすくて、フォアフットで着地を「しようとする」と、意識的につま先を下げる(つまりこれが足関節の底屈運動)ことに繋がり、その力がうまく抜けずに、結果としてつま先で地面を踏み過ぎてしまう、なんてことが起きているのかもしれません。
あと「裸足感覚シューズで走るようになったらふくらはぎが痛くなった」という方は、もしかしたらそれまで履いていたシューズにドロップ差があったということが関わってくるんじゃないかと考えてます。
つまりどういうことかというと。
シューズのドロップ差によってサポートされていた前方への重心移動を、裸足感覚シューズを履くことで「自前のシステム」を使う必要に迫られた。
ドロップ差があるシューズを使ってる時は、そのドロップ差によって「つま先で地面を踏むタイミングが後ろにズレた」と。
つま先で地面を踏むタイミングが、体の真下よりも後方になればなるほど、ふくらはぎのダメージは小さくなります。
この写真を見てください。
つま先が体の真下にある状態で地面を踏むと、体が上方に持ち上がります。
こんな感じ。
でも、これが体の真下よりも後方であれば、上方ではなく前方に押し出されます。
こんな感じ。
つまり、シューズを履いていた時も出ていたであろう「足関節の底屈運動」は、ドロップ差による重心移動サポートによって帳消しにすることができていたのではないか?と僕は考えてます。
翻って、裸足感覚シューズを考えてみると。
当然そういった「重心移動に対するサポート」なんてあるはずもありませんよね。
でも、ドロップ差があるシューズを履いてる時と同じ感覚で走ってしまうと、どうしても足関節の底屈運動のタイミングが「前倒し」になるんじゃないかなーと。
つまり、体を持ち上げてしまってる、ということですね。
ドロップ差があるシューズを履いているときには顕在化していなかった問題が、裸足感覚シューズを履くことによって顕在化してしまった、ということなのかな、と考えてます。
で。
これらの「原因」を踏まえて、「どうすればふくらはぎが痛くならないように走れるのか?」ということをお話しますね。
一言で言うと・・・
「つま先で体を持ち上げないこと」
です、ハイ。
・・・
「んなこと言われなくても、わかってんよ!」
って言う声が、今にも聞こえてきそうですが・・・
もちろん、それができれば話は早いわけですけど、できないから困るわけですね。大丈夫、わかってますよw
そこでご紹介したいのが、このドリルです。
「スコーピオンキック」
ぜひ動画を観ながらやっていただきたいんですけど、ふくらはぎが張ってしまうランナーの大半は、このドリル、かなり苦戦されます。
動画はこちらから↓↓↓
まずは、つま先で地面を踏み過ぎて体を持ち上げないこと。
そのためにも、股関節〜足首の動きを連動させる必要があります。
ぜひこのドリルにトライしていただき、ふくらはぎに痛みが出ない走りを身につけてみましょう!応援してます!
というわけで・・・
今回は「ランニングをするととにかくふくらはぎが張ってしまう」というランナーのみなさんに「原因」と「対策」をお話してきました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!